わたしが執筆に参加した達人が教えるWebパフォーマンスチューニング 〜ISUCONから学ぶ高速化の実践が2022-06-04に発売されます!!
Webサービスのパフォーマンスについて、基本的な理論・考え方から実践までカバーした稀有な本だと思います。 これだけでもユニークなのに、ベンチマーカーの作り方という超希少な内容も盛り込まれています。
- 物理本:2022-06-04発売
- Kindle:2022-06-01発売 ※物理本より先に発売
- PDF/EPUB:2022-06-01発売 ※物理本より先に発売
※電子版が少しだけ先行発売予定
表紙を見た身近な感想:「黒い!かっこいい!」
今回はわたしにしては珍しく共著です。
わたしは 1章 チューニングの基礎知識
を担当しました。
レジェンドのみなさまとご一緒できて嬉しかったです。みなさまありがとうございました。
- 藤原俊一郎 @fujiwara
(2011年より面白法人カヤック。SREチーム所属。ISUCON優勝4回、出題3回)- 馬場俊彰 @netmarkjp
(株式会社X-Tech5取締役CTO、株式会社iCARE技術顧問。ISUCON第一回にプロジェクターを持ち込んで参加しSELinux=Enforcingで入賞)- 中西建登 @whywaita
(株式会社サイバーエージェント所属。ISUCON8にて史上初の学⽣総合優勝)- 長野雅広 @kazeburo
(さくらインターネット株式会社所属。ISUCON1、ISUCON2、ISUCON9予選で問題作成。参加者として優勝も予選落ちも経験)- 金子達哉 @catatsuy
(株式会社PR TIMES開発本部長CTO。ピクシブ・メルカリを経て現職。ISUCON9予選・ISUCON6本選出題)- 草野 翔 @rosylilly
(宇宙海賊合同会社代表、株式会社ハンマーキットCTO、株式会社 Tech Consiglie CTO、プロモータル株式会社相談役、IPTech特許業務法人技術顧問。ISUCON9優勝、ISUCON4とISUCON10出題)
もくじ
いつもISUCONでは司令塔として動いています。 個別の技術の手前で、何を観察して・考えて・どう動くべきか、時間や集中力などのエンジニアリングリソースをどう割り振るかの基礎になる考えかたを書きました。
- 1章 チューニングの基礎知識 (@netmarkjp)
- 2章 モニタリング (@whywaita)
- 3章 基礎的な負荷試験 (@fujiwara)
- 4章 シナリオを持った負荷試験 (@fujiwara)
- 5章 データベースのチューニング (@kazeburo)
- 6章 リバースプロキシの利用 (@catatsuy)
- 7章 キャッシュの活用 (@catatsuy)
- 8章 押さえておきたい高速化手法 (@catatsuy)
- 9章 OSの基礎知識とチューニング (@whywaita)
- 付録A private-isuの攻略実践 (@fujiwara)
- 付録B ベンチマーカーの実装 (@rosylilly)
つかいかた
達人が教えるWebパフォーマンスチューニング 〜ISUCONから学ぶ高速化の実践:書籍案内|技術評論社より
こんな方におすすめ
- Webサービス・アプリケーションの動作が重くて困っている方
- ISUCONに出場してみたい方
- ISUCONに出場したことはあるが,良い成績を収められなかった方
本書はWebサービスのパフォーマンスチューニングを実践していくとっかかりになると思います。 広範の内容なので一度で理解し切るのは難しいかもしれませんが、何度も繰り返したり・思いついたときに読み返していただけるとよいと思います。
また本書で紹介した要素はそれぞれ大変奥深いものです。本書をとっかかりにして、さらに別の専門書や専門家コミュニティに深入りしていただけると幸いです。
お断り
本書の執筆陣には出題者も含まれていますが、本書の内容と出題の内容の関連は特にありません。
本書を読んだからISUCONで勝てるというわけではないです。
しかし本書を読むとISUCONやWebサービスの運用をより楽しめるようになると思います。
思い出
わたしのエンジニア人生では 再現性の高い方法論を言語化してつくる 取り組みが非常に大きなウェイトを占めています。 これは、なんせ自分のセンスや直感に自信がないのと、監視・障害対応という職業柄、取締役CTOという立場から発生した振る舞いです。
それなりに数の著書があるのは、この振る舞いから来ています。
んで、なにが言いたいかと言うと、この取り組み 再現性の高い方法論を言語化してつくる を実践するうえで、多くのシーンで参考にさせてもらったのが藤原さん(@fujiwara)なのです。 そういう背景もあり、藤原さんと一緒に本が書かけるというのはわたしにとってとても感慨深く、嬉しい体験でした。
そんなこんなで
Webサービスのパフォーマンスチューニングでお悩みの方、Production Engineeringでお悩みの方、ISUCONに出てはみたもののなにから手を付けていいかわからなくなってしまったかた、ぜひお買い求めください。
なお、Webサービスのパフォーマンスチューニングでお悩みの方には、わたしが書いた他の本も役に立つと思います。 こちらもぜひご活用ください。