このエントリはKubernetesアドベントカレンダー2014の25日目です。
毒にも薬にもならないですが、現状についてのまとめと今後の予想です。
直近のKubernetsはどうなってる!?
最近のニュースとしては、 Latest Releaseが v0.7.1 になりました。
Release v0.7.1 · GoogleCloudPlatform/kubernetes
v0.7.0はRCだったので、v0.7.1が最新リリースバージョンです。 (Kubernetes全体がunder developmentなので、最新安定版というのは憚られますね)
目玉は色々ありますが、コンテナ情報を収集するcAdvisorが最新版になりきちんとデータ収集できるようになったもようです(未確認)。
commit 5109ce33565b2538d802dcc99858236fe3e2ca49
Author: Jimmi Dyson
Date: Mon Dec 1 11:10:59 2014 +0000
Fixes #2681: update to cadvisor 0.6.2
今後のKubernetesはどうなる!?
気になるのはCoreOSのRocketと、本家DockerのDocker Swarm、Docker Composeあたりですね。
OSSは基本的に「使いやすいものが広く使われ、改善されよい物になっていく」というサイクルになると思うので、どの組み合わせがシンプルで使いやすいかが勝負の分かれ目になりそうです。
Kubernetesは現時点の機能だとユースケースは難しいので、これから(特に可用性周りの)強化を進めると使い勝手がよくなってくると思います。
この手のコンテナ管理ソフトは、 Rocket + Kubernetes / Docker Swarm + Docker Compose などになっていくのかもしれません。 Mesosなどと組み合わせる方法もありますが、個人的な希望としては単体でシンプルな形を維持してほしいと思います。OpenStackみたいになっちゃうとちょっとアレですからアレですし...
マルチテナントサポートまで考えるとSDNも絡んできて、OpenStackなどのネットワーク・OSレイヤの管理ツールとの組み合わせ(というよりはOpenStackでのKubernetes機能の取り込み)もありえるのかなーと思っています。でもこうなっちゃうと複雑すぎてシンドそうな気はする。
来年のKubernetes Advent Calendarはどうなる!?
今年は22/25と駆け出しプロダクトのAdvent Calendarにしてはかなり埋まった方だと思います。
埋めきれなかったことは心残りですが、来年はもっと参加者が増えてコンプできることを願っています!