なぜベンチャーなの?

たまには仕事論でも書いてみます。


そろそろ就活の時期ですね。
ウチのような無名のベンチャーは、新卒公募してもなかなかこなくて苦戦してたりします。
なんでもこの不況で大手志向が強まっているんだとか。
とらばーゆは開始2日で300以上の応募がきたのに。

そんなご時世、
なんでベンチャーなの?大手のほうが安定してていいじゃない?
なんて言われることしばしですが、自分は新卒で入った中堅SIer(全国に支店と、系列の専門学校・大学を持っていてけっこうデカいとこ)を辞めてベンチャーで生きていく道を選びました。

結論から書くと、それは自分の乗る船は自分で造って動かしたいから。これに尽きます。

老害とは言わないまでも、大きな組織で、それぞれがそれぞれを思い遣った結果、大局としてなすべきことが実行されないというのを見てきました。

例えば・・・
給料安い(残業前提の給料試算になっていることは、よくある)
 →残業しないと生活できない
 →残業増える
 →赤字プロジェクト増える
 →無理して仕事とってくる
 →残業増える・・・
 (たまに分岐)
 →夫婦/恋人とすれ違う
 →独り身になる
 →時間ができる
 →残業増える・・・
 (たまに分岐)
 →子供とすれ違う
 →家に居づらい
 →残業増える・・・

↑の状況を改善しようと思ったら、対策としてぱっと思いつくのは3つくらい。

・安い給料で生活できるよう節約する
 →限界がある。家賃が残業0の賃金の半分を占めるようだときつい

・家でできる副業をする(家族/恋人とできるものなら尚可)
 →(本当は違法のはずだけど)副業を禁止している会社が多い

・残業しなくてもいいように給料を増やす
 →現場の声としては上げています。が、みんなの思い遣りのためにトップまでは届きませんでした

みんないい人なんだけど、ルールに則ってやるとあんまり幸せじゃない。
ルールを変えればいいんだけど、道のりは果てしなく長い(ように感じられた。年功色も強かったし)。
一言でいうと、やってられなかった。

小さなベンチャー企業で、真っ当なメンバーがやっている会社であれば、自分の意見がトップに届きます。
その意見が理と現状にかなっていれば、ルール変更による改善も比較的簡単です。


安定度でいくとどうでしょう。
資本力のある企業のほうが倒産しづらいのは事実としてあるのかもしれませんが、かといってもう終身雇用の時代でもないので「使えない(=会社の現状に合わない)」人は解雇されますよ。
転職もアリアリの時代になって、職業選択が流動的になっている現状から考えて、会社の業績と自身の雇用は必ずしも一致しません。
このご時世、大手だから(自分の雇用が)安定しているとか、ちゃんと現実を見てくださいって感じですね。

自分の人生を自分の力で切り開く気概のある方、ぜひベンチャー企業の門を叩いてみてください。
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